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2014年10月19日メディア

ダイヤモンドオンラインに掲載されました

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希望条件を登録するだけ!営業マンが部屋を探して
提案してくれる楽チンサービス「ietty」

引越を考えたら、まず何をするだろうか。不動産ポータルサイトを見る。条件検索をして片っ端から物件をチェック。気に入った物件が見つかれば、メール送信。不動産屋に予約を入れ、店頭へ足を運んでようやく詳細がわかる。運が悪ければ、客寄せのオトリ物件や契約済もあり得る。仕方なく、また別の店を回って探す……。

仕事の合間にこれだけ時間をかけられる人は、そういないだろう。忙しいビジネスパーソンにとって、物件探しほど時間をとられるものはない。

物件探し=面倒。そんな常識を覆してくれるのが、ietty(イエッティ)というサービスだ。お部屋探しならぬ、お部屋“探され”サイトをコンセプトにしている。iettyは、借り手が希望条件を登録しておくだけで、不動産営業マンが最適の物件を探して向こうから提案をしてくれるサービスなのだ。探す人と営業する人をつなぐマッチングサイトである。

希望条件を入力しておけば、プロの不動産営業マンが物件を探してくれるietty。現在は東京23区内の物件に限定されている

使い方は非常に簡単だ。Facebookと連動しているので、アカウントを使ってログインできる。希望のエリア、家賃、アクセス、間取りなどの諸条件を入力しておくだけ。あとは、不動産各社の営業マンが条件に合う物件を探して、向こうからコンタクトをとってくれる。

提案物件について詳しく知りたれば、サイト上で営業マンと1対1のチャットもできる仕組みだ。店頭へ足を運ぶ前に詳細な状況がわかるので、ムダ足は減る。急ぎの場合は借り手から営業マンにメールを送って依頼することも可能だ。

「受け身で待っていても物件が提案されてくる。これが本当に便利でした。以前はポータルサイトで条件検索して一つひとつ物件を見たり、不動産屋に出向いてこんな物件がいいんですが……と説明するのが本当に面倒でした。不動産ポータルサイトは、どれも項目が多すぎて登録するだけで一苦労。疲れてしまうんですよ」

ietty経由で物件を見つけたIT会社勤務の男性は、使い勝手の良さをこう話す。

登録されている不動産営業マンは、いずれもietty側が直接面談をし、スキルやキャリアを認めた人物。サイトには詳細なプロフィールと顔写真も掲載されているので、そのパーソナリティも判断材料になっている。

不動産は顧客満足度の低い業界
引越にかかる中間コストを極小化したい

このサービスを立ち上げたのは、大手不動産会社に勤務していた小川泰平さん。業界の旧習を覆したいとの思いで、独立して起業に挑戦した。

「不動産業界ほど顧客の満足度が低い業界もない。そう思います。ムダが多く、何にお金が使われているのか顧客にわかりにくいのが現状です。iettyが起爆剤になり競争が起こることで、業界の透明度が高くしたいと考えています」

これまでは不動産サイトは、人と物件をマッチングするものだったが、借り手と営業マンという“人同士のつながり”へと着眼点を切り替えたのが成功の要因と言える。今すぐ良い物件が見つからなくても、良い営業マンに出会えれば、相談を持ちかけたり、情報提供を求めたり、関係を築いていくこともできるわけだ。

人のコミュニケーションをベースにしているためか、iettyでは物件探しから1週間以内に来店するユーザーが52%にも上る。従来の賃貸ポータルサイトでは、最初の物件で成約する率は10%と言われており、部屋探しの効率化、省力化に大いに貢献しているのが間違いない。

こういった効果を踏まえ、法人向けの福利厚生サービスietty Bizも立ち上げた。iettyを法人向けにアレンジしたものだが、契約が成立した場合、仲介手数料が0.5ヵ月分以下になるなど、大きなメリットがある。

物件探しという面倒臭さをプロにお任せできるietty。良い人との出会いが良い物件につながり、不動産業界全体の改革にもつながっていく。そんな可能性を秘めたサービスである。