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ietty・小川社長:お部屋”探され”サイトの先駆者が語る、20代の働き方とは?

経歴

小川 泰平
1984年島根県松江市生まれ。2006年、青山学院大学法学部卒業。住友不動産株式会社に新卒として入社。事業用地の取得、開発企画、営業企画、広告企画等に従事。

不動産業界を内側から見る中で、不動産業界の『当たり前』と、他の業界での『当たり前』の乖離を目の当たりにする。消費者第一の不動産業界を創ることを決意し、2012年2月、株式会社iettyを創業。

事業内容について お部屋探されサイト「ietty」

お部屋探されサイト「ietty」という賃貸のお部屋を探すプラットフォームを構築しています。従来型のポータルサイトと大きく違う点は、登録して待っているだけでいろんな営業マンからお部屋情報が届くサービスです。

仕組みとしては、弊社が作ったプラットフォーム上に我々のネットワークしている不動産業者が100社ほどいて、ユーザーさんの希望条件を見て、どんどんお部屋情報を送る形です。

また、LINE型のチャットがサービス上に入っていて、お部屋情報をどんどん送ってもらいながらチャットで営業マンとやりとりをして、一つのプラットフォームでお部屋探しが完結できるプラットフォームです。約3万人の方に使ってもらっています。

高校から大学までの経験

島根県松江市の、すごく田舎にある高校の出身で、基本的にまじめに勉強していた子でした。中学校~高校は遅刻も早退もない皆勤賞で、まじめに学校に通っていて、一般的な高校生活だったと思います。

大学は青山学院大学で、急に都会に出てきたこともあり、遊び始めました。ただ単位はちゃんと3年生のうちに取り終え、4年生は遊んでいました。高校までは勉強して、大学は遊んでコミュニケーション能力をつけました

卒業してからなりたい方向性 何かをやりたいというわけではなかった

当時(やりたいと思っていたことは)そんなになくて、大学4年で就活を始めました。最初に入った会社は5年で辞めると決めて入りました。何がやりたいというわけではありませんでした。

就職活動から就職について 少数先鋭が魅力的だった

実家が土建業というのもあり、建物を作ることに興味があったので、不動産業を選んで就職しました。就職活動はデベロッパー一本に絞って行いました。

住友不動産を選んだ理由は、デベロッパーは採用人数が少なく、15人位という基本的に少数先鋭の人が集まる印象があり、それが魅力的で入りました。

入ってみるとその通りの少数鮮鋭で、若手から権限移譲され、いろんな仕事をさせてもらえる環境でした。サラリーマン時代はそんなに評価も高くなかったのですが、周りを見ているとどういうところで差がつくかがわかるようになり、「愚直に仕事をすることが一番伸びる」と当時から思っていました。

与えられた環境で与えられた仕事を愚直にこなすというのが20代で、一番自分を成長させる方法なんだと実感しました。

起業の経緯 大企業の中で感じた負をビジネスに

もともと5年で辞めると決めて入ったわけなのですが、何をするかは特に決めていませんでした。「5年で辞めるんだから」という理由で社内で手を上げ、いろいろな部署に移って不動産業の川上から川下まで全部見ようとしました。

4年目頃になった時、転職か起業かを迷いました。リーマンショック後だったので転職先がほとんどない状況でした。「これは起業だな」と思った時に不動産業か他の事業かで悩み、「不動産業は5年もやっているし、もういいか」と思い、ITを選択しました。

ITでの起業でどういうビジネスモデルがあるかを考え始め、「ietty」というビジネスモデル以外にも10個位作りました。中にはgoogleカレンダーをリプレイスするものや、農業系など作るなど、何をやろうか考えていました。

どれだけお金がかかるかなど、ITの会社に見積りを取っていましたが、踏ん切りがつきませんでした。というのも、当時1000万くらいの年収をもらっていて、「この年収を捨ててまですべきビジネスモデルなのか」が全く踏ん切りがつきませんでした。

どうやったら起業に踏み出せるかを考えていたところ、出資してくれる仕組み(ベンチャーキャピタル)の存在に気付きました。色々調べているとファンドがやっているインキュベートキャンプを知り、10個くらいのビジネスモデルを持ち込んだところ、「不動産のビジネスモデルが一番いいのでは」と言われ、確信を持って起業しました。

最も「業界の負」だと感じていたところに対して解決するソリューションとして作っているので、必要性や必然性がありました。そもそも不動産業だったので、ITの人たちがどこにいるかもわかりませんでした。

突然インキュベートキャンプに行って、不動産業は僕だけでした。オフィシャルな場と聞いていたので、スーツで行ったのですが、みんなポロシャツなどで来ていました。仲間集めの発想もなく一人で飛び込んじゃいました。今思うと向こう見ずでしたね。

設立当初の苦労 エンジニアがいればよかった

設立当初は仲間がいませんでした。ITの会社を作って不動産のシステムを作るのに社内にエンジニアを抱えていない状態で始めたので、頭の中にあるプロダクトを正確にアウトプットできないという悩みがありました。

その結果、プロダクトのローンチまでに1年ほどかかりました。それが一番苦しかったです。起業して1年のタイミングでCTOが入って、きっちりしたプロダクトを作り直して今の状態になりました。IT企業なのにエンジニアがいない状態で始めたのが一番の苦労だったと思います。

「起業したときからエンジニアがいればよかった」というのが一番で、ITの組織作りや開発するにはどういった人材が必要か、また、どうやって連れてくるのかという知識が最初からあれば、外注せずに内部でできた気もするので、それがあればよかったと思います。

組織面の今後のビジョン ライフステージの変化に合わせたビジネス展開

ITとしての会社の力を強めていきたいと思います。エンジニアなどの採用を活発化したいと思います。

事業面は賃貸のお部屋探しに特化して事業を進めているのですが、ユーザーのライフステージが変わった時に売買のニーズも出てくると思うので、それに対応できるプラットフォーム(賃貸から売買、ビルなど)に拡大させていきたいと思います。

起業志望者へのメッセージ 大企業の負から得られる課題をスタートに

ベンチャーに入るのも選択肢ですが、僕の場合は大企業からキャリアスタートし、大企業の大きな負を解決するビジネスモデルからスタートしたので、やりたいことがわからなければ大企業に入ってそこの課題を見つけることから始めても良いかと思います。

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